松枝尚嗣/堀井覚司公式サイト『松枝屋東京店』

パネル

「桐島部活やめるってよ」を観賞しましたよ、深夜に。今ごろですよ。

出来はいいとは思うんですが…、とにかく“結局自分は劇中描かれるどのグループにも属していない”ことばかりが気になってしまいましたよ。

そう、鬱屈した青春というのは、もっと別の形だったりもするわけです。“若者の揺れ動く心”ですか?いやいや、“自分に振り回されまくって悪酔いし続ける若者”だっているんです(苦笑)。…まあ、だからって人を殺しちゃうとか校舎の窓ガラス壊して回るとかそんな極端で分かりやすくもなく、ただただ自分の手綱を握るので精いっぱいな青春ですよ。
ラストなんて、非モテの主人公(真の主人公はモテ男くんですよね)が「自分は映画監督になんかなれない」とあっさり達観してみせますが、そんなのんきな(苦笑)。「プロの漫画家になれなかったら自分は終わる!」って妙な刃先の上に乗っかった妙な人生もあるんです。

背水の陣を敷くまでもなく、断崖絶壁がわが住み処ってわけです。
結果論としてではなく最初からですからね。この歳になってもため息しか出ません。
やっぱりこの手の作品は自分を救ってくれませんね(苦笑)。

つまらん!

…さて、写真は机の上の作業台です。
B3パネルにケント紙を“水張り”して、上に原稿用紙を置いて使っています。かれこれ30年近くこのやり方です。
大きな顔のアップとかの原稿からはみ出る大きさの絵の下描きでは、このパネル部を利用して鉛筆描きしちゃいますし、あとはメモったり落書きしたり…。もともと、自由に画面の角度をコントロールできるので始めたもので……、今ではまあ惰性ですね(笑)。
結構(鉛筆やインクや手垢等で)汚れるので定期的に張り替えます。本当は水張りテープでちゃんと留めるものなんですが、まあまあ、絵を描くためではないのでホッチキスで十分です。
パネル自体も30年物で、テープのはがした跡やポスカラ(ポスターカラー)の汚れもそのままです。その跡を見て感慨にふける…わけもなく(笑)。

張り替えたあとは本当に真っ白で綺麗ですよ。
気持ちもちょっとだけシャキッとします。

かつて“気持ち半分以下で”美大を目指していた時に得た技術で、未だに残っているのはこの水張りだけです。昔は紙をシワなくピンと張らせるのに緊張したもんですが、今はもう慣れたもんで。そりゃそうだ。
今でも学生さんはやってるんですかね?いや、水彩ならともかく、このCG全盛のご時世、やってても学生さんだけでしょうね。

…ま、今も気分は学生ってことで(ダメダメ)。

さて…。

午前9時59分

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