松枝尚嗣/堀井覚司公式サイト『松枝屋東京店』

日: 2015年8月30日

8月も終わりってことで

滑り込んでみましたよ。
まあ何ってわけでもないんですが(えー)。

いきなり涼しくなっておよそ夏とも思えない今日このごろですけど、暑いのは大嫌いなんでホクホクです。素敵。
日課(?)の長距離徒歩ショッピング(ウォーキングなんて言わない)も、梅雨明け以降の暑さゆえにアンクルウェイト装着を控えていたんですよね。それも最近の涼しさで再装着の運びとなりました。
ブランクほんの1ヶ月程度と侮っていました、1.5kg×2の重さにヒーヒー言わされています。
一応段階的に重くしていったんですけどね、こうまでなまっているとは…。

さて、何か書かないと(おい)。

ちょっと某所からクラウドファンディングがどうとかって連絡がきましてね。どーすか。みたいな。
で、これずーーっと思ってたんですけど、漫画でクラウドファンディングって何なんですかね?

いえ、『試作品までは造った。ただ量産体制を構築する資金がない!』とかならわかります。また、『(映画のような)作品制作のための人員や機材や設備が要る!』とかならいいシステムだと思うんですよ。
でも漫画って…。

だって、漫画制作には、明確にいくら必要って根拠がないんですよ。
材料費?そんなもん微々たるもんです。
人件費?いやアシスタントなんて締め切りがないなら要りませんし。

原稿料?あんなの出版社が勝手に決めたただの慣例にすぎません。
昔からよく『漫画の原稿料は安い!』なんて言われてて自分もそこには同意しますけど、ただ、その大きな根拠となっているあの忌まわしい“原稿料では人件費が賄えず足が出る”現象だって、結局のところ“出版社が設定した無理な締め切りをこなすためにアシスタントを過剰に投入してしまったがために起こる”にすぎないんです。
考えもなく週刊連載とかやっちゃうからいけないんです(こらこら)。

いいですか、漫画のコストなんて“その制作にかかる時間”でしかないんですよ。
アシスタントもしかり。あれは時間を金で買ってるだけなんです。

そんなわけで。
だから、クラウドファンディングをしてまで資金集めをしなくたって、漫画は漫画家がその気になれば描けるんだし、特に、“いくらいくらなければ描けない”ってのも意味がわからないわけです。
もちろん、プロがただで描くべきだとはまったく思っていません。しかるべき報酬をきちんと受け取るべきだと思っていますよ。でも、その“しかるべき報酬”ってのと、そのための資金を自ら募るってのとは意味が違うと思うんですよね。

『制作に1ヶ月かかります!その間の生活費がほしいです!』

くらいしか言いようがないと思うんですけどねぇ。それすらねぇ…ゴニョゴニョ。

以前も書いたかな?
漫画は、文章や音楽ほどはデジタルデータとして“ネットの海の藻屑”とならずにすんでいます。言い換えれば、いまだ微妙ーにネットのシステムとなじめずにいるんですよね。
今回のクラウドファンディングお誘いの話でも、同じように感じてしまった次第です。
単に他でうまく行ってるから漫画もって安易な発想、もっと穿った見方をするなら、“自分の懐を痛めずに漫画作品を描かせたい”って発想でしかないでしょうねこれじゃ。

もちろん、こうしたネットと漫画とのミスマッチが逆に功を奏して、他の媒体ほどの致命的なダメージを喰らわずにすんでいるとも言えるんですが。
ま、ネットの発達と漫画の衰退には他ほど相関性がないってことなんでしょうね。

…ダメじゃん。

午前9時08分

1〜2巻発売中

 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

アーカイブ

最近の投稿

最近のコメント

ピックアップ

Kindle本出した!

旧作配信中!