松枝尚嗣/堀井覚司公式サイト『松枝屋東京店』

日: 2016年7月4日

帰ってきましたよ 2

また岐阜の実家に行っていましたよ。

今回は葬儀です。
先月末母親が亡くなりまして。

じつは、前回の岐阜滞在は、ずっと見舞いというか世話等で病院通いをするためだったのです。
今回の滞在で、ひととおりの役目を終わらせて、週末に東京へ帰ってきた次第です。

帰るにあたって、母親の持ち物から何かもらっていこうかななどと思い立ったものの、…とはいえ男の自分にもらっておきたい物なんてあるはずもなく。
そんなおり、たまたま割りばし探して食器棚漁っていたときに見つけた物が画像。

ハゼドン」のカップです。

「ハゼドン」は1972〜1973年放送のテレビアニメ。自分が小学生にもなっていないころの作品ですよ。
今回調べてみたところ、これがかのサンライズ制作の第1弾だったとか(コンテに富野喜幸の名があったり)。
内容はとんと記憶にないとはいえ、ハゼドンの声が大山のぶ代だったことくらいは覚えています。当時は再放送も多かったですしね。

さて、このハゼドンカップ、たしか本放送時ではなくその1〜2年後?からうちにあった物だったはずです。
「ハゼドン」はべつに人気作品でもありませんでしたし、放送時の販売品だと思うのですが、それがどういう経緯でうちに来たのかはまったくわかりません。
とにかく、誰の物とか決まっていたわけでもなく、5歳離れた弟が大きくなるあたりまでは常用されて、食器棚に並んでいたのはたしかなのです。
いずれにしても、40年ほど前の物です。

懐かしさからかレア物に血が騒いだからか(苦笑)、結局これを持ち帰ってきてしまいました。

食器棚の奥にしまわれていたので、べつに使われていたわけではないのは明らかです。
割れてもいなければ極端に汚れているでもない物を、べつに捨てることはないと判断しただけなんでしょうが、理由はどうあれまさかあのときのカップがと驚いてしまいました。
いやはや、物持ちがいいというかなんというか。

こんな歳になってしまうと、親と話しておきたかったことだのやっておきたかったことだの、とくになかったりするものです。
少しの間病気の苦しみはあったとはいえ、母親の人生そのものは幸せだったのだろうとも思っています。

それでも、母親の生前このカップを見つけていたら、それで当時の話の3つや4つできてたのかなぁとか。
いや、「さあ…?」と言われて終わっちゃうのかなぁとか(苦笑)。

まあその、遺品でも形見でもないハゼドンカップで、そんなどうでもいいことをずっと思い巡らしたりしてしまうのです。

午後4時22分

1〜2巻発売中

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