やっとひとやま

越えまして。少しだけのんびり。
気付けばすっかり秋…でもないですね。ちっ暑い。

まあ何やかやとやらにゃならんこともあるのでそれらをこなしつつ…、

最近、片付けられた実家から面白い物が出てきたのでご紹介をば。

必殺仕事人錺職人の秀の得物、“かんざし”です。

いやはやもう40年(!)近く前に造った物ですね。
プラ棒とプラ板によるオール手作り。
マルカン部分なんて真鍮線を棒にグルグル巻き付けてカットしていった物のはず。
塗料も当時はただのプラカラーしかなく…、なので金色がしょっぱいです。

このかんざし、シーズンによって、ラインが入っていてヒラヒラが二枚ずつだったり、はたまた銀色だったり、…と複数のバージョンがありました。
記憶がたしかなら、これは「新」から「Ⅲ」にかけてあたりのものを参考にした…はずです。
これでも、再放送を撮り貯めたビデオ(3倍)の粗ーい画面に目を凝らし、なんとか大きさとディテールを探り出した、まあそれなりの苦心作だったりします。

それにしても、とっくに捨てられた物だと思っていたのですが、まさか親が保存していたとは驚きです。
同時に発掘された昔の文集だの卒業アルバムだのそっちのけで、もっとも思い出に浸ってしまった一品ですよ。

最近では、この手の小道具は、もっとハイクオリティなレプリカが普通に販売されていたりして、すっかり自作する意味も消えてしまいましたねぇ。
嬉しいやら寂しいやらですが。

「007」のスカラマンガの“黄金銃”もほしかったなあ…。