出しましたよ。
やっと。
タイトル「不透明人間」
第1巻。105ページ。
画像はカバー絵です。
販売ページはこちらにて。
以下、紹介文より。
突然、人間が透明になる!
奇病かどうかもわからない謎の現象の多発で、世界はそりゃもう大混乱。
みんなが彼らとの共存をしぶしぶ選んだことで、社会はなんとか落ち着きを取り戻したけれど…。
それから1年。
ある晩、俺は透明な女の子(全裸)を拾ったんだ…!
顔も正体もわからない透明人間たちと、透明“じゃない”俺たちとの、おかしな葛藤を描く少しブラックなコメディ−ドラマ。
…自分で紹介するのってやーね(嘆息)。
さてさて解説をば。
…もともとは、どこに載せようとか考えていたわけでもなく、ただ描きたいなと思い立った作品です。
むしろ、『出版社経由でなく自力で出せそうな題材は?』と探していた中で作られたので、そういう意味でいえば行き着くところに行き着いたのかも。
細かいリサーチや作り込んだ設定の“大作”はさすがにちょっと無理ですからねー。
ただ、草案は一度某編集部に見てもらいましたよ。あえなく玉砕しましたけど(おかげでネームが3話分溜められたわけですが/笑)。
そりゃそうです。まあ読んでいただくと分かるんですが、とにかく商業作品としてはありえないハンデがありますので。
もっとも、そのへんは今回の発表作で微調整していまして、改善…とまでいえるのかどうかはわかりませんが、一応漫画としては収まりをつけてはいます。
うん、ちょっと「ヒットマン」以来のノリともいえますかね。
デジタル作画のお試し目的もあり、線もあえて簡略化しています。
タイトルや、“透明人間”という(バカバカしい)題材、さらにテーマへのアプローチの角度(?)もあるので、とても真面目な絵ではやれないだろうと判断、早い話“コメディーにしか見えない”よう調整しました。
カバー絵からもわかるでしょうが、キャラの手足のバランス、頭身すら従来とは著しくちがいますのでご注意ください。
ストックされていたネームが約30枚×3話分。
…で、まあさくっとできるはずだったのが(年内には出すつもりだったのに…/苦笑)、なんだかんだで5ヶ月を要してしまいました。
先述した各所の改善だけでなく、まずネームをほぼ全編見直したり。
執筆中も変更に次ぐ変更、2話めと3話めをそれぞれ2分割、全5話と変更することにもなりました。それにともない大幅な増ページですよ(そのへん紙の書籍でいう“折”だの何だのみたいな制約のない電書は楽っちゃ楽です)。
また、いくつか3Dデータまでちまちま作ったりってのもありましたね。
なにより、以前も当店で書きましたが、“線を単純化する”という調節作業が思いのほか難航して、それが響いてしまった気がします。
なんでしょう、しゃがんだ状態で両脚を手で持って全力疾走する、みたいな難しさ。
カバー絵なんて何回か塗り直したあげく、結局単純な完成品に落ち着いたというヨタヨタ状態ですし、逆に、本編背景をはじめとして、たいして単純じゃなくなってしまっている箇所もちらほら…(苦笑)。
…ともあれ。
意外に真面目に、また時間もかけて(結果論)制作されましたので、まあフツーに読めるはず。
ですので、よろしければ。
気に入っているフレーズは、『“寛容”という“保険”をかけて時代と折り合った』。
ちょこちょこ松枝の本音をちりばめていますよ。
こう見えて社会派作品だったり。
…続きも…描くんだよな…。
ああ、描くとも!