松枝尚嗣/堀井覚司公式サイト『松枝屋東京店』

日: 2014年9月27日

涼しい…

って入力しようとしたら、パソがキャッシュから勝手に“…”まで入れやがった!
つまり以前もこんなタイトルを付けたってことですかいだんな。まあそのまま行きますけど。

涼しくていいです、汗かかないので。
とはいえ、日課の散歩はなんだかんだ言って足に付けたウェイトで汗が出ちまいますんで、かくことはかくんですけどね。ちなみに、汗の原因ウェイト説は、先日(体調がいまいちだったので)ウェイトを外していつもの距離を歩いて証明されたんです。暑い日にもかかわらずさらっさらだったんですのよ奥さん。

先日法事があったんですが、去年の喪服を着たら腰回りがゆるゆるになってたので、まあささやかな運動も効果があったつーことなんでしょうかね。

さて。
突然ですが「ブラック・レイン」て映画が好きです。
80年代後半、日本を舞台にした…まあみなさんご存知だろうハリウッド映画です。

で。国内ではどちらかと言うと“へんてこ日本が登場する色物”的評価が多くて、たいていは『松田優作の悪役がすごい!でもあとは○×…』てなパターンが蔓延しているようです。
それが個人的には納得できないんですよね。
そもそも、日本を舞台にすると、すぐに“日本描写の違和感”ばかりをあげつらってしまう傾向はどうにかしてほしいと思います。むしろこの作品内では異国日本は絶対に“奇妙”に描写すべきで。でなければ日本を舞台にする意味がないわけですし。

何より、主人公はマイケル・ダグラス演じるアメリカ人です。彼の物語です。
しかも当時はイケイケニッポンとショボーンアメリカの時代。生活に追われ汚職に手を染めてしまったやけっぱちな主人公はまさに当時のアメリカそのものであるし、そんな彼が、意味不明な調子こいてる異国の地でボロボロになりながら(しかもその日本人の手を借りながら)自己を再生させるストーリーは、テーマ的にも過不足なく処理されている印象で、とてもいいと思うんですが。
また、リドリー・スコットの演出もハンス・ジマーのスコアがどちらもリリカル寄りなので、“死と再生”という王道展開が、当時の筋肉バカアクション(あれはあれでいいんですが/笑)とは一線を画していたと思います。
まあ、それは当然アクション物としても人間ドラマとしても“中途半端”な印象になってしまうわけで、だからこそあまり評価されないというのもあるんでしょうが。

んで、何が言いたいかと言いますと。
“演出”ってやつです。

演出ってのは、かなりざっくり言ってしまうと。“何を省いて何を強調するかの按配”だとよく思うのです。
そこには作り手の意図や計算だけでなく、性格や好みや感受性やポリシーや…とまあその人自身の“バランス感覚”が反映されます。
それら作り手の意図を、可能な限り正確に観る側には提示する必要があるわけです。めんどくさいです。

正直、観る側ももうちょっと理解しようとしてやれや、と思ったりもします。
せめて、『日本描写が…』ってくだらないツッコミはやめてほしいのです。実際面白くもないし。

…まあいいや。

…あ、「ブラック・レイン」に近いギャップを感じる作品に、「コラテラル」って映画もあります。
銃好きにはおなじみマイケル・マン監督、トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス主演の、文字通り“巻き込まれ”映画です。“完璧”殺し屋であるはずのトムさんが(そこだけ見れば)なかなかのうっかりさんなので(苦笑)、どうしてもツッコミだらけになってしまうようですね。
でも、実は“いろいろバランスよく配置された”作品で、自分はとても好きだったりします。
リアリティよりも寓話っぽさが強いところも松枝好みなのです。

…たぶん、“アクションを目的にした”アクション物が好きじゃないってだけかもしれないですが(苦笑)。

追記:(平成26年9月12日金曜日 午後12時20分)

訂正です。「漫画家が勧める漫画3選」は今月15日ですって。
××××××××××…、と××××××××××…感心(苦笑)。

午前8時32分

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